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それは誰のため? 3
キョーコ

「そろそろお風呂に入って寝ないと、美容に悪いよ?」

敦賀さんが入れてくれたコーヒーを飲みながらTVを見ていたら、声をかけられた。

着替えを手に持って脱衣所に向かう敦賀さんの背中に返事をした。

「お父さんの後で入る」

敦賀さんより先に入るなんて出来ないわよね。

普通に『娘』なら言いそうな返事を返したのに、敦賀さんが慌てて脱衣所から出てきた。

「キョーコ?一緒に入らないの?」

え?

今のは絶対聞き間違いよね?

一緒に入らないのとか聞こえたけど。

「聞こえた?一緒に入らないの?って聞いてるんだけど」

「どうしてそうなるんですか~!」

思わず『娘』の演技を忘れてしまった。

「親子なら一緒にお風呂に入ってもおかしくないでしょ?」

当たり前だろ?とばかりに、敦賀さんが笑った。

「普通ハ一緒ニお風呂ナンテ入ラナイノデハナイデショウカ?」

私が過剰に意識しすぎるだけなの?

一緒に入らないのって言われただけで顔が熱くなって、ギクシャクしてしまった。

「キョーコはずっと一緒に暮らしてなかったから知らないだけだろうけど、俺はお父さんとよく一緒にお風呂に入ってたよ?」

そういうものなの?

確かに私には父親がいなかったから、『お父さん』がどんなものかは想像と、ドラマの中だけしか知らないんだけど……

「無理……一緒にお風呂なんて恥ずかしすぎて無理です!」

きっぱりと告げて、嫌だと首をふったら、敦賀さんはため息をついた。

また演技忘れてるとか思われたのかしら?

「まぁいきなりっていうのは無理なのは仕方ないね。ゆっくりと慣れてくれたらいいよ」

ゆっくりと慣れるって何?

いつかは一緒にってこと?

無理、無理、無理!

脱衣所に向かう敦賀さんの背中は、ちょっと寂しそうだった。

あんな言い方して悪かったかしら……

でも、絶対無理!

敦賀さんがお風呂から出たのと入れ替わりにお風呂に入って、さぁ寝ようとゲストルームのドアを開けようとした時に、次の爆弾が下された。

「キョーコ?お風呂は嫌がるキョーコに無理強いしなかったんだから、寝るときは一緒に寝ようね」

ゲストルームのドアノブにのばした私の手を掴んで、ニッコリと敦賀さんは笑っていた。

世の中の娘さんはみなさんお父さんと一緒にお休みになってるんですか?

声を大にして問いたいです!

それは普通なんですか?

「大丈夫。俺のベッドは大きいから、ちゃんとキョーコに添い寝が出来るよ」

ご機嫌な笑みを浮かべる敦賀さんから逃げようとしたけど、抱きあげられて寝室に運ばれた。

ベッドの上に下ろされて、心臓が口から飛び出しそうになった。

動揺してる私におかまいなしに敦賀さんはさっさと横になった。

その様子にホッとした。

私ったら自意識過剰よね。

敦賀さんは、あくまで『お父さん』として『娘』に接してくれてるだけなのに。

私なんて、地味で色気もないんだし、ただ並んで寝るだけなら心配することは何もないと思って、出来るだけ敦賀さんから離れて横になった。

「キョーコ?どうしてそんなに離れるの?」

敦賀さんは不満気に聞いてきた。

「だって、寝相が悪くてお父さんを蹴ってもいけないし……」

自分ではわからないけど、寝言とかも言ってるかもしれないし……

出来るだけ離れて寝る方が、寝顔も見られにくいかなって思うんだけど。

「そんな心配しなくていいんだよ」

敦賀さんは優しくそう言って、こっちに来いとばかりにポンポンと自分の隣を叩いていた。

のろのろと言われたままに、少しだけ敦賀さんの近くに移動した。

「おやすみ、キョーコ。」

起き上がってにじり寄ってきた敦賀さんに、額にキスを落とされて、顔が熱くなった。

「な、何するんですか~!」

またしても演技なんて忘れてしまって、叫んでしまった。

「もう遅いからそんな大声出すのやめようね?」

誰が大声出させてるんですか!

思わず敦賀さんをにらんでしまった。

「キョーコが怖い夢見ないようにおまじないしただけだよ?」

敦賀さんが責められるのは心外だとばかりに言った。

おまじないなの?

自分が今、間抜けな顔をしている自覚があった。

「俺も両親にしてもらってたおまじないなんだけど、キョーコはお気に召さなかったの?」

敦賀さんのご両親って日本人じゃないんじゃないかって疑問がわいてきた。

おなじないの話なんて聞いたことがなかったけど、他意がなかったのはよくわかった。

気に入らなかったとかそういうわけじゃないことを告げたくて首を横にふった。

「キョーコは俺にしてくれないの?」

問われて顔が熱くなった。

やらないとダメなの?

期待に満ちた目で見つめられて、覚悟を決めた。

軽く敦賀さんの額にキスして、多分真っ赤になってるだろう顔を見られないように敦賀さんに背中を向けて布団の中にもぐりこんだ。

恥ずかしすぎる……

心臓がうるさく音をたてて、すぐには眠れそうになかった。



眠れないと思ってたのに、熟睡してしまって、翌朝しっかりと私を抱きしめる敦賀さんの腕の中で目を覚まして、また悲鳴を上げてしまった。


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2010.02.25 / Top↑
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