こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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「蓮、これなんだと思う?」

「DVD…ですか?」
「そうだ。中身はお前と最上クンの…だ。覚えがあるだろう?」

「!!!!」

七夕祭り!
なっ、もしかして誰かに盗撮されていたのか?

一気に血の気が引いた。
そんなものが世に出回ったら俺はともかくキョーコが!




先日、LMEで行われた七夕祭り。
彼女が参加すると聞いて急遽、俺も参加を決めた。

番組で気にいって買ってしまったのだという、黒地にピンクの薔薇が咲く清楚な浴衣。
似合いますか~?とくるりと回ってみせる彼女。

───可愛い。

二人きりになりたくて、誘い出した屋上。
夜空を眺めながらの他愛もない会話。

無邪気な笑顔、アップに纏めた髪。
いつもは見えない項がとても艶やかで、俺は───。




「ったく…、気付いたのが俺だったからよかったものの、LMEは至る所で監視カメラが回ってるんだよ!何を考えているんだ、あんなところで。ガキじゃあるまいし」

「すみません…」
「まぁいい。データーは復元できない様に完全に消去しておいた。これ以外は、な」

「まさかとは思いますが…社長、それ…見たんですか?」
「睨むな!最初のキスだけだ。どうする?このまま破棄していいか?」

「……下さい」

ニヤリと笑った社長は指を1本立てた。

「これで手を打つぞ」


……1千万……


「……解りました。後日振り込みます」


***


さて。思いもよらず手に入れたこのDVD。
キョーコに知られたら大変な事になる。絶対に見つからない様にしないと。

…でも、本当に映っているのだろうか?
社長の事だから俺で遊ぶために用意した偽物なんじゃないか?

「…見てみるか」

疑心半分、期待半分でセットしたDVD。

「‥っ‥」

大きな画面に映し出されたのは、確かにあの日の二人。
絶妙なアングルでしっかりと映っている。
暗かったのにこんなに細部まで映っているなんて……。なんて高性能なカメラなんだ。しかも会話まで聞き取れる…。


「………」


思わずゴクリと喉を鳴らす。
抱きしめている時とは違う目線。肌蹴た浴衣からのぞく白い肌。艶やかな表情。

アダルトビデオを見る人間の気持ちがやっと解かったというか、───いや違うな。
キョーコだからだ。
俺がキョーコを抱いているからこそこんなに…

ふらりと立ち上がり画面に近づく。

あまりに官能的な映像に見入ってしまった俺は、不覚にもチャイムの音にも近づく足音にも気付かなかった。


「敦賀さん!!!!!なんてものをみているんですか!」

「キョ、キョーコ!! ちが、これは!」


ご本人の突然の登場。
慌てて電源を切ろうとした俺は、事もあろうに間違って音量のスイッチを押してしまった。


『あん、いやぁん』


リビングに大音量で響くキョーコの喘ぎ声。

わなわなと怒りで震えるキョーコ。

最悪、だ。



***



あの最悪の出来事から1週間。キョーコのお怒りはまだとけない。
時間を作って会いに行っては、言い訳や謝罪を繰り返すけれど、キョーコはプンとそっぽを向いて口を聞いてくれない。

あの日も仕事が早く終わったからと遊びに来てくれたのに、散々怒られたあげ句「帰ります!暫くきませんから!」と出て行ってしまった。
慌てて追いかけようとしたけれど、慣れない正座でしびれた足が言う事をきかない。
扉の隙間から、べーと舌を出すキョーコ。
「ちょっと待って!」
伸ばした手も虚しく、扉は閉められた。


そして今日。
事務所で待ち伏せ、捕獲した彼女を無理やり車に乗せて家に連れて来たのだけれど…。


「だから計画していたわけじゃなくて…。本当に知らなかったんだよ、監視カメラがあるなんて。社長にも怒られたんだ。ごめん、あんなところで。反省している」

背を向けて座るキョーコにとにかくひたすら謝った。(法外な値段で購入したことだけは絶対に内緒にしないと!)

「…本当に反省してますか?」
「勿論だよ」

「…じゃあ、今回は許します。そのかわり!暫くそういう事はしませんからね!いいですね!」
「えっ?!」

「何か文句でも?」
「…いえ、ないです。ごめんなさい」

そういう事って、やっぱりアレの事だよな。

………ずっとしてなかったのに。
やっと仲直り出来て今日こそは! って思ってたのに。

暫くって… 一体、いつまでだ───?!


heaven or hell? →side kyoko
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2010.07.07 / Top↑
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