こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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 2-1




柔らかな朝日が差し込むリビング。
トントントン。
キッチンから聞こえてくるリズミカルな包丁の音。

「おはよう、最上さん。」

食欲をそそる、焚き立てのご飯と味噌汁の香り。
そして───。

「おはようございます、敦賀さん。」

君の笑顔。


おうちに帰ろう~Sweet home~


最上さんと暮らし初めて1ケ月。
どんなに前日の仕事のあがりが遅くとも、可能な限り朝食を共にする。
「ゆっくり寝てらしていいのに…」
君は心配するけれど、俺には睡眠よりもこうやって向き合って話をすることの方が大切なんだ。

「この漬物、美味しいね。」
「あ、それ。大将に糠床を分けてもらったんですよ。」

だるま屋のぬか漬けは最高なんです!
自慢げに笑う彼女に、自然と漏れる笑み。

彼女は基本的に、朝は和食派だ。栄養バランスを考えた1汁3菜が理想なのだと力説する。
「朝はしっかり食べなくちゃ!」
それが彼女の口癖。
確かにこうやって一緒に食事を取る様になってから、身体の調子は良い。
だけどそれは、食事におかげだけじゃないと思うけどね。

「最上さん、時間大丈夫?」
「あ、いけない!」

慌てて立ち上がり皿を重ね始めた彼女の手から、そっと食器を奪い取る。

「片付けは俺がしておくから。ほら、遅刻してしまうよ。今日はテストがあるんだろう?」
「でも……」

「忙しい時はお互い様。君がやらなきゃいけないわけじゃないんだから。」
「……、それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。」

遠慮がちにカバンを背負う彼女を玄関まで見送る。

「あ、敦賀さん。今日、お夕食は?」
「あ~、今日は遅くなるから…、撮影の合間にでも食べるよ。」
「約束ですよ!ちゃんと食べてくださいよっ」
「はいはい。わかってます。気をつけて行っておいで。」
「はい、行ってまいります!」


いってらっしゃい。
行ってきます。


おかえりなさい。
ただいま。


いただきます。
ご馳走様。


おはよう。
おやすみ。


そんな日常の挨拶さえも特別なものに感じる。


明かりのついた部屋。
出迎えてくれる彼女の笑顔。
他愛もない会話。

棚に並ぶ2つの茶碗は色違い。
机の上には用意されたお弁当。


なんだか、新婚みたいだな?


毎日が楽しくて、幸せで。




だけどね、最上さん───?




頼むから……、


下着は、見えないように干してくれないか?


バルコニーでは、レースをあしらった可愛らしい下着が陽光の下、はたはたとはためく。
───俺の下着の隣で…。


はぁ───。


女性の下着でこんなに動揺するなんて……。
俺はガキか……。

まったく。裸は恥ずかしがるくせに、どうして下着は平気なんだか。


***


「最上さん、お風呂空いたよ。ごめんね、先に」
「いえ、主が一番なのはとう───、」

あんぐりと口を開けて固まる彼女。

「ん?」

濡れ髪から滴る雫を肩にかけたタオルでかるく拭いながら、首をかしげる。

「……っ……、きゃああああ!!」

突然の悲鳴。

「え?え??」

顔を手で覆いその場にしゃがみ込む彼女にうろたえる。
俺、何かしたか───?

「敦賀さん!なんで、裸で出てくるんですか!破廉恥です!!」

「え?───あぁ、ごめん。」



「でも、破廉恥って…。上だけなのに…。下はちゃんと穿いてるよ?」
「当たり前です!何を偉そうに!裸で出てきたら犯罪です!!」

「……セツの時は覗いたくせに…」
「あ、あれは!寝てるんじゃないかと心配したからっ!!不純な動機で押し入った訳じゃ!!」
「ふーん。」

「つ、敦賀さんだって私が裸で出てきたらびっくりするでしょう?」
「そりゃあ、驚くけど…。でも、最上さんにとってそれが楽なら俺は構わないよ?」

「は?」
「裸でいるのが気楽なら、そうしてくれて構わないから。」

遠慮しないで?とにっこりほほ笑めば、真っ赤になって怒りだす。

「そんなわけないじゃないですか!変態じゃあるまいし!もうっ。お風呂いただきます!」
「どうぞ。ごゆっくり。」


「敦賀さん!今度、裸で歩きまわったらお仕置きですからねっ!!」




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2010.07.17 / Top↑
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