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いってみる?

                       寝蓮



***


二人ずぶ濡れのままホテルに戻ったのは、白々と夜も明け始めた午前4時。
冷えた身体をシャワーで温めてバスルームから出ると、先にあがった彼女がキッチンで朝食の準備を始めていた。

「あ…。敦賀さんは、まだ時間ありますから少し休んでください。」

それは、“セツ”ではなく、
“最上キョーコ”から“敦賀蓮”への言葉。

「いや……、でも今からじゃ───」
「大丈夫です。今日の撮影は午後からですし。ちゃんと10時頃には起こしますから。」

「……最上さんは寝ないの?」
「はい。私はこのまま洗濯と…、朝食の準備をしますから。」
「そんなの……」
「私は大丈夫です! 眠れないなら子守り唄でも歌おうか、兄さん?」

ふふふ、と笑いながら
“セツ”を憑けた彼女が、俺の顔を覗きこむ。

「セツが寝ないんなら俺も寝ない。」
「もー、兄さんは撮影があるんだから!しっかり睡眠を取ることも仕事のうちなんだからね?」
「でも、寝ない」

子供の様にプイとそっぽを向けば。
我儘いわないで!と、俺の背を押してベッドまで歩き出す。

「おやすみ、兄さん。」

背を向ける彼女の手を掴み引き寄せると、バランスを崩した彼女はそのまま俺の胸に倒れこむ。
その身体を逃がさぬように抱きしめた。

「きゃっ、つ‥兄さん、なにす」

「……、一緒に寝ようか? 腕枕してあげるから。」
「えっ?!」


「………セツ?」


「……ずるい。───セツなんて……」


これは奥の手。
セツって呼べば君はきっと拒めないだろう?
一緒に寝るは冗談としても、少しは君も寝ておかないと───。


「………や……です」

「ん?」


「セツじゃ、イヤですっ!」


腕の中。
恥ずかしそうに俯く彼女の顔が、みるみる朱に染まっていく。


セツじゃ───、嫌?
それって………。


それなら───。


「……最上さん。俺と一緒に寝てくれる?」


コクン。
小さく頷く彼女を腕の中に抱きしめたまま、ベッドに倒れ込む。


「…あったかい…。」
「…うん…」


お互いの肌から伝わる温もりが、心地良い。


「敦賀さんの心臓がトクントクンって…。なんだか…きいい‥‥」

「───え?!」


嘘だろ? 寝ている………。


まったく。
君って子は。


額に1つキスを落とし、柔らかい髪に顔を埋める。

優しい温もりを抱きしめて眠る朝は、とても安らかで。
ひさしぶりに深い眠りへと誘われていく。


「おやすみ。……愛してるよ……」







キョーコちゃん抱いて、安心してれるでした。

はい。違反は重々承知ですとも。

でもたまには蓮も寝かしてあげようよ(笑)




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2010.08.09 / Top↑
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