こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 2-2


一緒に暮らすルールは───。


おうちに帰ろう~Sweet home~


お日様の香りがするフワフワの洗濯物。
1枚1枚丁寧に畳む手が、ふと止まる。

「やっぱり敦賀さんのシャツは大きいな。」

しっかりとアイロンをかけたそのシャツに自分の制服のブラウスをそっと重ねてみる。

「私が着たらちょっとしたワンピースだわ。」

すっぽりと包みこまれてしまうその様に、敦賀セラピーを思い出し火照る頬を片手でパタパタと扇いだ。


衣類は元より、タオルやシーツに至るまで。
全てをクリーニングに出していたという敦賀さんの洗濯を任されるようになってから1ケ月。
最初は動揺していた敦賀さんの下着にもすっかり免疫がついた。(気がする)


「ありがとう。」

畳んだ洗濯物を部屋に届けた時、食事の時、部屋を掃除した時 etc…。
毎日、笑顔でくれる感謝の言葉。
胸の奥がポワンと温かくなって。
なんとなく、くすぐったい様な、照れくさい様な…、不思議な感覚。

ショーの世話をしていた時は、なにも感じなかったのに‥。───って、お礼なんて言われた事もなかったけどね!


***


「家賃はいらない。」

同居、第1日目。
お家賃はおいくらですか?と尋ねた私に、敦賀さんは間髪をいれずそう答えた。

「そんなのダメです。払います!」
「…家賃の事、社長はなんて言っていた?」
「相手の方と相談して決めなさいって…。」
「じゃあ、いらない。 はい、この話はここでお仕舞い。」

続きは聞く耳持たないよ、と言うようにリビングを後にする敦賀さんを慌てて追いかける。
居候させてもらうだけでも申し訳ないのに家賃まで!
そんなの絶対だめっ。
私、敦賀さんのお荷物にはなりたくない。

「ちょっと待ってください!!」
「なに? 一緒に寝るの?」
「ふぇ?」

追いかけて踏み込んだ先は、敦賀さんの寝室。

「腕枕、してあげようか?」


ニヤリと帝王の笑みを浮かべ、ゴロンとベッドに横になると自分の隣をポンポンと叩いて見せた。

「───っつ!! いりません~っ!」


(───んっ?)

慌てて部屋を飛び出そうとして、ふと足を止める。

あぶない、あぶない。
流石、詐欺師。うまく誤魔化されるところだった。


くるりと踵を返し、ベッドにあがりこむと横になっている敦賀さんの隣に向かい合うように正座した。

「ん?腕枕する?」

「しません! 私は、家賃の話をしたいのであってですね!!」
「……だから、いらないって。」


いらない。

払います。


そんな押し問答の末、

1、月に数回入る掃除業者を断り私が家の掃除をする事。
2、家でも洗濯可能なタオルや下着は私が洗う事。
3、ご飯はきちんと食べる事。


これで家賃無料という、あり得ない“敦賀さん案”に同意した。
敦賀さんは家政婦じゃないんだからって言うけど、こんな高級マンションに居候させてもらうんだもん。
家賃を受け取ってもらえないなら肉体労働で返さないと!


それに、正直なところ……。
家賃がかからないのはとても助かる。
学校や養成所の学費でお給料のほとんどが消えてしまうから。

だから今は、敦賀さんのご厚意に甘えさせてもらおう。そして私は自分に出来る範囲の事でお返しをしよう。
そう思っている。


なのに───。


「おはよう、最上さん。手伝うよ?」

敦賀さんは、時間があれば必ず“お手伝い”を申し出る。
今朝みたいに朝食の後片付けもしてくれるし、洗濯物を干すのも、掃除だって手伝ってくれる。

「これは私の仕事ですから。」
「二人でやった方が早いだろう?」
「でもっ!」

「それに俺も簡単な料理とか…、一般的な事位は出来るようにならないとね?最上さんが熱でも出して寝込んだら看病できないからね。」


Next happening 2-3
スポンサーサイト
2010.08.15 / Top↑
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。