こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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ぐ~ふ~ふ~
ひなたさん公認(?)ストーカーの私。狙ってキリ番GETしましたっ!
リク内容は、かねてから「書いて~書いて~」とねだり続けたアレですよ。うひひ。
しかも、パラレル。 ひなたさん初のパラレルです。

それでは!
You're My Only Shinin' Star ひなた様より頂きました
2万HIT記念リクエストSS 続きよりお楽しみください。


あの男は私の敵。

見た目は極上。
中身は最悪。

だけど、その指先から奏でられる音が
甘く、切なく
私の心を絡め取る


Falling into you



「もうっ!最っ低っっ!!」
「はいはい。最低でいいから続けて…」

いつも繰り返される会話。会う度に、飽きもせずに同じ会話を繰り返している私たち。

口では悪態をつきながらもその会話を楽しんでいる私がいて…そして、また繰り返してしまう。すべてを取り繕って完璧を装っている彼が、私だけに見せてくれる素顔が嬉しくて。

幼馴染が通うピアノ教室に無理やり連れて行かれ、そこで出会ったピアノ。奏でられる音に魅せられて、自分でも弾いてみたくなったけれど母に強請る事はできなかった。

それでもどうしても諦めきれなくて…私に甘い叔父に頼みこんだ。日頃、我儘を言わない聞き分けのよい子だった私。そんな私の初めてのお願いを叔父は大喜びで叶えてくれた。

でも、親の仕事の関係で引っ越すこととなり、今まで通っていた教室へは通えなくなってしまい、紹介してもらった新しい教室で私はこの男に出会った。

日本人離れした高い身長、サラサラと流れる黒い髪。
涼しげな目許に高く通った鼻筋。
薄く形の良い唇とその唇から紡がれる魅惑的なテノール。

神サマが特別に心を注いで作り上げた極上の容姿を持つ男は、口を開けば皮肉ばかり。
確かに4歳も上だし、大人と未成年だけれど16歳は結婚だってできる国が認めた立派な女性だわ!
なのに、実際は子供扱いされてばかりで…それが酷く悔しいとそう思ったのはいつだっただろう…。



********



「すみません。飯塚ピアノ教室からの紹介で来たんですが…」

中学卒業と同時に引っ越しをし、3月中旬からの一足早い春休みに探検がてら紹介されたピアノ教室へと行ってみることにした。

「あぁ、聞いてますよ。え~と、最上キョーコさん?」

対応してくれたのは、眼鏡をかけた優しそうなお兄さん。ぱっと見、神経質そうな印象を受けたのだけれど、笑った顔がすごく柔らかくて初めての土地で緊張していた自分が落ち着いていくのがわかった。

「はい、最上です。え~と…お兄さんは?」
「ここの講師の一人で社です。ちょっと待っててね、キョーコちゃん」

にっこりと笑顔で私にイスを勧めて、社さんは奥の方へと入っていった。

「はぁ~、優しそうな人だなぁ」

イスに座って、きょろきょろと周囲を見回す。

飯塚先生が「ちょっと変わった教室だけれど、きっと貴女に向いていると思うの」と言って紹介してくれたこの教室。「ちょっと変わった…」というのが気になっていたけれど、あんな優しそうな講師の人がいるのなら大丈夫ね!

飯塚先生は、自宅を開放して教えてくれる先生だったけれど紹介してもらったLME音楽教室は楽器店も兼ねているみたいで、いくつか展示品のピアノが置いてある。

「ほわぁ~、スゴイっ!」

お店の商品だろうから手を触れないように、けれどたくさんのピアノが珍しくて一つ一つを確かめるようにして見ていく。

「キョーコちゃん、お待たせ!」

ピアノの周りをぐるぐると回りながら見学していると社さんと一緒に背の高い男の人がやってきた。
その人を見た瞬間に私の視線は、固定され…彼から目を離すことができなかった。



********



「……そこ、もっとスラーを意識して。…テンポを保って」

(あっ…)

ピアノを弾いている私の後ろから譜面に手を伸ばした先生から漂う大人の男の香り…。

「……聞いてる?」

その香りと触れ合うほどに近づいた肌から伝わる微かな熱に気を取られ、指が止まりテンポが崩れてしまった。

「聞いてるわよっ!」

動揺して赤らむ顔を押さえたくて必死で平静な振りをしようと虚勢を張ってしまう。先生の顔を見ることができなくて、視線は譜面から逸らさないままに。

「ふぅ~ん…。じゃあ、ちゃんと弾イテクダサイネ?右手と左手がバラバラですよ、お嬢サン」

口元に皮肉気な笑みを浮かべて返される言葉。私が動揺したのなんてお見通しのくせに、口から出るのはまた嫌み。

「わかってるわよっ!もうっ!!」

(誰のせいで調子が狂ったと思っているのよ!)

そうは思っても口には出せない。こんなことを口にすれば、倍の嫌みが返ってくるとわかってるもの。

「…っと、今日はここまでだね」

腕時計で時間を確認した先生が、レッスンの終了を告げる。私はと言えば、先生の時計を見る仕草にうっかり見入ってしまい反応が遅れる。

「…最上さん?」

イスに座ったままボーっとしている私の顔を覗き込む先生の瞳に我に返る。

「お世話になりましたっ!」

誤魔化すように譜面に手を伸ばし、片付けを始める。

(危ない、危ない…)

全く人の思考回路を止めてしまうなんて、なんて危険な人なんだろう。大体、むやみに接近しすぎなのよ!心臓がいくつあっても足りないわ。



→NEXT    coming soon



なんて素敵なのでしょう。
私など一足お先に読ませて頂いたその日からピアノを前にした蓮とキョーコのアレやらコレやら、妄想大爆発でしたもの。

本来ならキリリクはひなたさんのお宅で公開されるべき記念SSだと思うのですが、優しいひなたさん。
開設祝いと称して、リク権に併せて公開権までくださいました。
ひなたさんファンの皆様には、こんな僻地まで御足を運ばせるという手間をかけて申し訳ありません。
続きも責任もって強奪致しますので、お楽しみに。
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2010.03.03 / Top↑
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