こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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5-2

「あんたもこれみる? 飛鷹君の演技、凄いわよ」

そう言ってモー子さんが貸してくれたのは1枚のDVD。
私物の貸し借りなんてなんだかとっても“親友”っぽい!!
喜んで受け取ったソレは、私の苦手なホラー映画だった。

「モー子さん、ここで一緒にみていかない?」

と、誘ってみたけれど……

「私、映画は一人でみる主義なの」

ばっさり切られた。


残された部室で、一人パッケージを見つめる。

モー子さんが貸してくれた、モー子さんお勧めの映画。
早くみて討論とか、してみたい。

───したいけど……。

夜はもとより、太陽が明るく輝く日中だって。
ホラーなんて一人じゃ怖くてみることが出来ない。

「……敦賀さん、当分お休みなかったよね……」


毎日ハードなスケジュールをこなしお疲れの敦賀さんに、一緒にみて欲しいなんて我儘は言えない。
でも何日も借りたままにも出来ない。
怖いけど……明日、一人で見よう。
そう思った矢先に舞い込んだ、敦賀さんのオフ。

よかった。
敦賀さんと一緒なら、怖くない。

そう思って、観始めたのだけど………。


─── やっぱりみなきゃよかったぁ~~っ!!




おうちに帰ろう~Sweet home~



「お皿が落ちたみたいだね」

ラップ音か、はたまたポルターガイストか……。

不可解な事が次々に起こる張りつめたシーン。息を抜く瞬間もない緊迫感の中、突然リアルで響いた音。

その原因を探るべくキッチンへと向かった敦賀さんの広い背中に、隠れるようにぴったりとくっついて“音”の真因を恐る恐る覗きこむ。

そこには───、砕けたお皿とひっくり返ったフライパン。
どうやら立てかけておいたまな板が倒れ、それがぶつかった衝撃で食器が落ちたらしい。

「……どうして倒れたんだろう……」

割れたお皿の破片を拾い集めながら、シンクの上のまな板を見る。

「うーん。ホラーとかを見ていると霊が寄ってくるって言うのは聞いたことあるけど……」
「えっ?!」
「TV局や撮影スタジオにも多いって聞くしね」

そ、そうなの?

「聞いた話だけど、深夜のスタジオで───」

わ~~~わ~~~わ~~~~っ!!!
こ、今夜は遅いですからもう寝ましょう! 映画の続きは明日! 昼間にみましょう!! 夜更かしは健康と美容の敵ですっ!!!」


***


「あれ……? 電気が点かない……」
「ん?」
「点いた。あっ───」

チカチカチカ。
点いたと思うと消えて、消えたと思えばまた灯る。
2、3度ソレを繰り返し、部屋は完全な闇に包まれた。

「切れてるみたいだな。ごめん……。電球、買い置きしてないな……」
「だ、大丈夫です。もう寝るだけですし、どうせ電気は消しますから」
「そう? ごめんね。明日買いに行こう?」
「はい……」

やだな……。昨日まで───ううん。今日だって何ともなかったのにどうして突然……。

「でも……、なんか不気味だね。ホラー映画を見た後だけに」
「……っ……」

そういえば───、幽霊が出る時のシーンってよく電気がチカチカしてたような………。

ごくり。
思わず空唾を飲みこんだ。


「怖い? 一緒に寝てあげようか?」

からかうような笑みを浮かべ、「ん?」と顔を覗き込む。

「んなっ! 子供じゃないんですから大丈夫です!」
「そう? じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい!」

フン! 鼻息荒く扉を閉めた。


→ Next 5-3


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2011.01.22 / Top↑
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