こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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「みなさん! 今日は、敦賀さんのお誕生日ですよ♪」
「‥‥‥キョコちゃん。蓮の誕生日、とっくに終わったよ‥‥」
「え”っ?!」

───と、いうわけで。(←どんなわけ?)
蓮誕に間に合わなかったので、キョコたんが勘違いしていた19日にUPしてみました(笑)


Birthday Night

「それでは紹介しましょう! 今夜のゲストは、敦賀蓮さんです」
「こんばんは」

『きゃ~~~~!!!蓮~~~~!!!』

「お~~、凄い声援だな。流石、芸能界1イイオトコ」
「いえ、そんな…。加藤さんには及びませんよ」
「まあな~! ところで敦賀君。今日は誕生日ということで。用意しましたよ~、バースデーケーキ」
「ありがとうございます。凄いな」

『蓮、おめでと~~~う!!!』

「ありがとう」

『きゃあ~~~~~っ!!!』

「いやあ、イイ男の笑顔は違うな。男の俺までドキドキしたよ。でもゲストに呼んでおいてなんだけど、こんなところに居ていいのか?」
「えっ?」
「誕生日だぞ~。家で彼女の一人や二人、待ってるんじゃないのか~?」
「ははは。残念ながらそんな女性はいませんよ」
「本当か~? カミングアウトしておいた方が楽だぞ!」
「本当ですって。でも……、そうですね。大切な女性が出来たらきちんとご報告しますよ」
「おっ! どうやらその報告が聞ける日は近そうだぞ?」

『ぎゃ~~~!! いや~~~~!!』


おうちに帰ろう~Sweet home~


「蓮。俺、今日はタクシーで帰るから」
「え、どうしてですか。送りますよ?」
「キョーコちゃん、待ってるんだろう。パーティの用意してさ」
「いえ……。今日は遅くなるからと伝えてありますから……。もう寝ていると思いますよ?」

言いながら時計を確認する。時刻は深夜2時を回ったところ。明日、学校がある最上さんは多分もう寝ているだろう。

「いいから、いいから! じゃあな~」
「あっ! ちょっと、社さん! 
───別に……、約束とかしているわけじゃないから気を使わなくていいのに……」

そう言いながらも心のなかでは期待をしていて、アクセルを踏む足にも自然と力が入る。
閑散とした深夜の街。おかえりなさいと笑顔で出迎えてくれる彼女の姿を思い浮かべながら家路を急いだ。

「……ただいま───。最上さん……?」

逸る気持ちを押さえ、開いた扉。
だけど───。

広がる視界の先は、暗い闇。フットライトの淡い光だけが、寂しげに足元を照らす。

「……寝ちゃったかな? もう3時過ぎてるし……」

遅くなるから気にせず先に寝てね。
そう言ったのは自分。
それでも最上さんの事だから何かアクションがあるのではないか。
誕生日パーティの準備をして待っていてくれるんじゃないか───と、期待をしていた分、少々がっかりしたのも事実。

「───朝には、聞けるかな?」


***


「おはようございます。敦賀さん」

彼女との朝のひとときを満喫しようと、いつもの時間にリビングへ向かえば、そこに居たのはエプロン姿の愛しい子────ではなく。
ダッフルコートを着て、カバンを背負う最上さんだった。

「おはよう。……もう行くの?」
「はい。学校に行く前に事務所に寄ってくれと言われてるので。
あ。お弁当、テーブルの上に置いてあります。朝食もきちんと摂ってくださいね」
「うん……、ありがとう」
「それでは、行ってまいります」

笑顔で部屋を出ていく彼女の背中を見送り、軽くため息を吐く。

もしかして……忘れている、とか?
去年も誕生日を勘違いしていたし……。

「あ、敦賀さん!!」
「! なにかな!」

ひょっこりとドアの隙間から顔を出した彼女。期待で思わず声が上ずってしまう。

「今日、11時頃ですよね、お仕事終わるの。お食事どうなさいます?」
「あ……。うん…そうだな。今夜はドラマの収録だから、現場で───。いや! 軽く食べようかな。用意して貰ってもいい?」
「分かりました。それでは、軽めのお食事を用意しておきますね。それじゃあ、行ってまいります」
「うん、行っておいで。気をつけて」

食事を用意してほしい。そう言えば彼女は起きて待っていてくれる気がした。
こんな小細工をしなくても、深夜にならない限り彼女はいつも笑顔で出迎えてくれるのに。

「余裕ないな、俺───」

彼女が笑ってくれる事が一番のプレゼント、そう言ったのは去年の誕生日。
今でもその気持ちに変わりはない。
ないけれど…………。
一緒に居る時間が多くなるにつれ、少しずつ増していく欲望。

ねぇ、最上さん。
俺は───、
君からの“言葉”が欲しい──────。


***


こんな時に限って事故渋滞にはまるなんて……ついてない。
せっかく撮影を予定より早く終わらせることが出来たのに。

玄関の前で乱れた呼吸を整え、呼び鈴を鳴らし、扉を開く。

「ただいま───、最上さん……?」

広がる視界の先は───昨日と同じ。
……暗い闇に包まれていた。

「………………」

真っ暗なリビングは、まだ暖房が効いていて
ほんの少し前まで、人がいた気配を感じさせる。

パチリ
灯りを点け、辺りを見渡してみても、やはりそこには誰もいなくて───……、


「ハッピーバースデー、敦賀さんっ!!」
「わっ!」

深いため息を漏らした瞬間、バーカウンターの陰から飛び出してきた彼女。
驚いて思わず一歩、後ろに下がる。
そんな俺を見て、彼女は悪戯が成功した子供の様に無邪気な顔で笑った。

「おかえりなさい。ふふ。
敦賀さん、なかなか灯りを点けないからそのままお部屋に戻っちゃうんじゃないかってドキドキしちゃいました」

「あの‥、ちょっとこっちに来てもらってもいいですか?」

手を引かれ、訳もわからぬまま連れられた先───、キッチンは22本のキャンドルの灯りで彩られ。
ダイニングテーブルに並べられた料理と2つのグラス。
ボトルクーラーに据えられたワイン。
中央に置かれたケーキには、俺の似顔絵が描かれていた。

「お誕生日、おめでとうございます!!」

「………………」


「───敦賀さん……?」


無言のまま固まっている俺に気付いた彼女が、不安げに顔を覗きこむ。

「もしかして……怒ってますか?」

ごめんなさい、と俯く彼女を思いっきり───抱きしめた。


「つ、つ、つ、つる、つる───な、なっ、なっ、なに……」


このまま、自分のモノにしてしまいたい……
湧き上がる衝動を抑え、ゆっくりと腕の拘束を解く。

「───ハグ。嬉しい時にするだろう?」
「しませんよっ! どこの国の住人ですか、もうっ!!」

プン、と頬を膨らませてそっぽを向く彼女の耳はうっすら赤く色づいていて。可愛らしい反応に再び伸ばしかけた手を、握り締めてとどめた。


「……忘れられてるのかと思ってた……」

ガラスの器に浮かぶブルー・ロータスを、軽く指で触れながらポツリ、呟く。

「忘れるはずないですよ!」
「……ホント?……」
「当たり前です!!」
「そっか……。ありがとう……」

「……本当は……」
「ん?」
「本当は、一番初めにおめでとうって言いたかったんです。
でも、TVの収録でたくさんの方がお祝いの言葉を伝えていたから……。それなら私は一番最後にしようって。そう思ったんです……」


「想い出に……残りませんか? その方が……」


うん。
確かに強烈な思い出だ。
……かなり堪えたけどね。

だから───……。

「来年は───、」
「え?」

「休みを貰えるように、今から社さんにお願いしておこうかな」


“大切な人ができました”


そう宣言して──────。





いまさらですが‥‥。 Happy Birthday 蓮!

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2011.02.19 / Top↑
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