こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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2010年 惣也様主催「SKBアンソロ計画 Give me the fairy's LOVE」に参加させて頂いた作品です。


*** 5 ***


重い手枷を、外してくれたのはあの子。誰にも渡したくない癖に気持ちを伝える勇気もでない。〝頼りになる優しい先輩〟というポジションを失って、彼女に距離を置かれる事が怖かったから――――――――

「……社さん。最上さん、見ませんでしたか?」

撮影終了後のざわついたスタジオ、誘いをかけてくる女性達を軽くあしらいながら彼女を探す。だけどその姿はどこにも見えない。
待っていてって言ったのに――――。
どこに行ったんだ?

「キョーコちゃん? いや……見てないよ」
「そうですか……。先に控室に戻ったのかな?」
「なんだよ、お前達ケンカでもしているのか? キョーコちゃんもなんか余所余所しかったし……。もしかしてこの前の報道が原因か?」
「そういうわけじゃないんですけど……」

先日、新しく始まるドラマで共演している女優と一緒にいるところを週刊誌にスクープされた。だけどあの記事に書かれていた様に一緒に帰ったとかそういう事実は一切なくて、駐車場まで一緒に行っただけ。確かに、この後食事に行かないかとか、 送ってくれとか言われたけれど丁重にお断りをした。俺は、最上さん以外の女性を車に乗せる気はないからね。
車を走らせる俺に彼女はずっと手を振っていたのだから、カメラマンがいたのならそれを見ていたはずだ。出版社には事務所から厳重注意をして貰ったが、当の本人がはっきり否定をしてくれなかったことで少し騒ぎは大きくなってしまった。当日が、彼女の写真集の発売日だった事から、もしかしたら仕組まれていたのかとも思うが確証はない。油断した俺のミスだ。

「そうだよな。キョーコちゃん、その日は蓮と一緒にいたんだからガセだってわかってるはずだもんな」
「えっ?」
「えって…。一緒にいたんだろう?」
「……いえ……」
「あれ? キョーコちゃん、もしかして誘わなかったのか?」
「いえ、誘われましたけど……。どうして社さんがそれを?」
「俺が蓮と遊びに行ってきたらって場所を教えたからだけど」
「――――っ! 最上さん、もしかして俺がオフだって知っていたんですか?」
「え? 教えたけど……、まずかったのか?」

それが、彼女が俺を避けている原因か!
オフだと知っていたのなら俺は「仕事だ」と嘘をついたことになる。
いや……事実、嘘をついたわけなのだが………
そして、あの報道。彼女が誤解するのは当然だ。

「あ! おい、蓮!」

慌ててスタジオを飛び出して彼女の控室に向かう。今ならまだ捕まえられるかもしれない。
ちゃんと話をしないと。俺の気持ちも全部、正直に。

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2012.10.05 / Top↑
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