こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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2010年 惣也様主催「SKBアンソロ計画 Give me the fairy's LOVE」に参加させて頂いた作品です。


*** 7 ***


「……しませんよ。敦賀さんが似非紳士な事はずっと前から分かっていましたから」
「──そっか……」
「それに……」
「ん?」
「     」

それは、本当に小さな、小さな声。誰もが「え?」と聞き返してしまうであろうその声は、しっかりと俺の耳へ届いた。


……嫌じゃ、ないです……敦賀さんなら……


「わっ!」

恥ずかしそうに小さくなっていた彼女を無理やり引き寄せて膝上に座らせた。

「つ、つっ、敦賀さんっ! 誰かに」
「見られても構わないよ」
「でもっ!」

逃げられないようにその細腰をがっちりとホールドすると、彼女は居た堪れない様子で視線を泳がせる。

「最上さん、こっち向いて?」
「…………」
「向かないと、キスするよ」
「……向いたって、するくせに……」


2010冬挿絵カラー
(桃色無印@きゅ。様)


頬を染め、潤んだ瞳で見上げる彼女の頬をそっと両手で包みこみ、唇に軽いキスをひとつ。

「好きだよ」
「――――やっと……言ってくれた」

甘えるように胸に凭れかかる彼女の柔らかい栗色の髪を撫でながら額にそっと唇を寄せる。

「ん?」
「好きって……」
「あれ、言ったことなかった?」
「ないです」

ムーっと唇を尖らせ拗ねたようにそっぽを向く。
なるほど。

「――――それで……、疑っていたわけだ?」
「だって……」
「好きだよ」
「ひゃん!」

耳元で囁けばくすぐったそうに身をすくめるそんな仕草が可愛くて。
好きだと何度も告げながら頬に、額に、首筋に口づける。

「もっ、もういいですっ!」
「言い足りないな」
「そんなに何度も言われたらありがたみがなくなっちゃう!」


「今日は、ずっと一緒に居てくれる?」
「……イヤ、です」
「え?」
「……今日だけじゃ、いやです。 明日も明後日もその先も――――ずっと一緒に居てください」


伸ばされた白い腕が俺の首に巻きついて。ほんの一瞬、ちゅっと軽い音を立てて触れた唇。

「……っ……」

それは君からの初めてのアクション。


まいった。
本当に君って子は──。


                    ◆◇◆◇


カーテンから漏れる月の光に照らされて、闇に浮かぶ白い肌。

「……敦賀さん……」
「ん?」

力なく投げ出された腕をそっと撫であげて、指を絡ませる。


「……好き……」


左手の小指に嵌る銀のリング。
輝く赤い石は、二人を結ぶ赤い糸。


「――――愛している」


決して切れることのない、永遠の証。


End





人生初アンソロ企画に誘ってくださったそーやさん。
挿絵を描いてくださったきゅ。さん。(データーの掲載法指南もありがとうございました)
そしていらしていただいた皆様に感謝!です。

ありがとうございましたっ!!




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2012.10.31 / Top↑
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