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My sweet honeyの続きです。
よろしければ、ご覧ください。

なんだかよく分からないけれど、いつの間にか敦賀さんの婚約者になっていた。

My sweet darling

『ねぇ、キョーコ。私、あなたが大好きなの。だからお願い。私のクオンを結婚して本当に娘になって』

ジュリエナさんに言われ、軽く答えたあの言葉。

「クオンさんがいいなら、結婚してもいいですよ?」

会う事などないと思っていた『クオンさん』は私のよく知る敦賀さんで、その敦賀さんは「君がいいから結婚しよう」と言う。
話を聞きつけた先生やジュリエナさんは大喜びし、社長さんは「ラブミー部卒業だ」と宣言。
社さんには「よかった~」と泣かれ、マリアちゃんは「お姉様と蓮様なんて素敵」と瞳を輝かせる。
モー子さんは………

「あんた、嫌ならきちんと言わないとこのままずるずる本当に結婚ってことになるわよ」

嫌?

嫌なのかな、私。
自分の気持ちがよくわからない。
先生やジュリエナさんと本当の家族になれるなんて、そんな素敵な事はない。
だけど、本当にそれだけ?
じゃあ、敦賀さんの事は?

あの日から、いつも敦賀さんと一緒にいる。
殺人的なスケジュールをこなす敦賀さんだから、いつもって言ってもそんなに長い時間は一緒にいれる訳ではないけれど、お互いの時間が合えば、待ち合わせをして敦賀さんのおうちで一緒に過ごしてる。
それは食事を作って一緒に食べたり、演技の事で相談したり、お互いの出演するドラマや話題の映画を一緒にみたり。
今までとなにも変わらない。
変わった事といえば、敦賀さんが私をキョーコちゃんと呼ぶようになった事。
そして、コーンは久遠さん…つまり敦賀さんだったと分かった事。(問い詰めたらはいた)

二人でいる時、敦賀さんは嬉しそうに指輪をはめる。
「キョーコちゃんはしないの?」と言われ、私もはめる。本当に結婚指輪みたいで、なんだかくすぐったい。

ジュリエナさんからいただいたその指輪は、コーンと同じ青い石が二つ、寄り添うように並んでいる。
最初はこんな高価なものはいただけない!と断った。
だけど――

『だめよ、キョーコ。遠慮しないで?私達は親子なのだから。これは家族の証よ。石は違うけどクーと私も同じ指輪をしているの。それに、これはシンデレラのガラスの靴なんだから』
『シンデレラ?』
『そう。この指輪をはめた王子様が、きっとあなたを迎えに行く。王子様はお姫様を、お姫様は王子様をみつける唯一の手掛かりなのよ。だからこの指輪をはめたクオンがキョーコを迎えに行く日を楽しみに待っていてね』


「…シンデレラのガラスの靴…か」

私の左手の薬指でキラキラと輝く青い石。
この指輪を見つめているとなんだかとても温かい気分になる。
胸の奥がポカポカとして柔らかいなにかに包まれて守られているような不思議な感覚。

「キョーコちゃん、時間大丈夫かい?10時には出るって言っていたけど…」
「えっ!あ~~っ!!」

その日の仕事は、生のトーク番組。お昼の出演に間に合うように余裕を持って準備していたのにうっかり指輪に心を奪われてしまった。
慌てて家を飛び出した私は、あろうことかその指輪をはめたまま番組に出演してしまった。それも司会者に突っ込まれるまでまったく気付くことなく。

「京子ちゃん。突っ込んじゃうけど…それ、ステディリング?」
「へ?」

うわぁ~ぁぁ!!! しまったぁ!

「ち、違います!!これは自分で!!」

慌てて手を隠し叫んだけれど後の祭。その狼狽ぶりが逆にそうだと認めてしまったようだった。
散々からかわれて終わった収録。
所詮、新人タレント。私ごときが指輪をしていようがいまいがスキャンダルとして記事にするほどでもない。
散々落ち込んだ後にその結論に落ち着いた私。
だけど、事態はそこで収まらなかった。
その番組をみていた敦賀さんが、同じ日の別の生番組にわざと指輪をはめて出演してしまったのだ。
司会者に問いただされた敦賀さんは、「想像にお任せしますよ」と笑いながらその指輪に愛しそうにキスをした。
勿論、翌日のマスコミは『敦賀蓮、京子と熱愛』と大騒ぎ。


「…すみません…」

下宿先に迷惑をかけないようにと、社長の指示で昨夜から避難させていただいた社長邸宅。明け方迎えに来た敦賀さんに、しゅんと落ち込みながら頭を下げる。

「なんでキョーコちゃんが謝るの?騒ぎを大きくしたのは俺なのに。ごめんね、君が家でも指輪をはめていてくれたと分かったら嬉しくて我慢できなかった」

ぼふん!!と顔が赤くなる。
な、なんで、私が家でも指輪をはめているって分かるのっ?

「結構強引な手だったから…本当は、君は嫌なんじゃないかなって不安だったんだ…。だけど、君も俺と同じ気持ちだって自惚れてもいいのかな?」

優しい顔でほほ笑まれて胸がドキンと高鳴る。ずっと胸の奥にしまいこんでいたこの感情、これは… 恋?


『ねぇ、キョーコ。あなた好きな人はいるの?』

ジュリエナさんに訊かれた時、彼の顔がうかんだのは?
嬉しい事があった時、真っ先に彼に伝えたいと思うのは?
悲しい事や辛い事があった時、彼に会いたいと思うのは何故?


――本当はもう気付いているんでしょ?――


「…私、敦賀さんと一緒にいるのは楽しくて、嬉しくて凄く安心できて…。敦賀さんが笑ってくれると自分も嬉しくなるんです。…ダメですか?答えになっていません?」
「充分だよ」

とろける様な優しい笑顔。
「おいで」と広げられたその腕に迷わず飛び込んだ。

My sweet darling

……And, I love you

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2010.02.23 / Top↑
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