こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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いつも仲良くしてくださっている瑞穂様から、誕生日プレゼントに素敵なお話を頂きました。
なんとなんと! 「夜明けのコーヒー」 ですよ!

それでは、かわいいキョーコと蓮のラブラブをお楽しみください。


  

トーク番組の収録に疲れきって、楽屋のイスに座り込んだ。

社さんが、心配そうに見つめていた。

「あんな事言われて、キレたお前が暴露するんじゃないかと、ヒヤヒヤしたよ。


「いっそ、そう出来たらよかったんですけどね。」

「おい、蓮!」

社さんが慌てたように、俺を呼んだ。

「しませんよ、まだ。泣かせたくないですから。」

そう、彼女との仲を公表さえしていれば、さっきのようなことは言われなかった
のに……。


 * * *


「敦賀君、コーヒー?紅茶?」

収録前に飲み物を聞かれて、今までにそういうことがなかっただけに、不思議に
思った。

「紅茶をお願いできますか?」

他の人の前に置かれてるものと同じでいい、ただ、それだけの理由だった。

「なんで紅茶なん?」

この質問も妙だと思った。

「深い意味はないんですけど、なんとなく紅茶の気分なので。」

「絶対コーヒー言われると思ってたのになぁ。どっちかって言うたら、紅茶って
言う人の方が少ないやんか。コーヒーって敦賀君が言うたら、『夜明けのコーヒ
ー飲もう』って誘うつもりやったのに。」

何の事だ?

「何の話ですか?」

「私も最近聞いた話しなんやけど、タイ語で『コー・ヒー』ゆうたら、『コー』
が『下さい』で、『ヒー』が『人前では絶対口にしてはいけない女性の身体の一
部』って意味があるそうなんや。今日のゲストは敦賀君やって聞いてたから、敦
賀君が『コーヒー』言うたら、喜んでお付き合いしようと思てたのに……。」

その言葉を聞いて、頭に浮かんだのは、愛しい彼女だった。


 * * *


純情乙女の彼女にさっきの収録のことを話したら、何て言うだろう。

真っ赤な顔して、「破廉恥です!」と怒り出すだろうか。

社さんと別れてから、そんなことを考えながら、彼女の待つラブミー部の部室に
向った。

ノックをして部室に入ると、読んでいた雑誌から顔を上げてニッコリと笑ってく
れる。

その笑顔に、疲れも吹き飛ぶ気がした。

「コーヒーでいいですか?」

何気ない彼女の言葉なのに、さっきのことが頭にあって、思わず硬直してしまっ
た。

「敦賀さん?どうされました?」

無表情で固まる俺を、訝しげに彼女が見つめていた。

「いや、なんでもないよ。」

彼女にあのことを話すのは躊躇われて、笑って告げたけど、それがかえってわざ
とらしかったのか、彼女が悲しそうに言った。

「隠し事はしないって約束でしたよね?」

彼女に悲しい顔をさせたかったわけじゃない。

俺の些細な言動で彼女を悲しませるぐらいなら、まだ怒られた方がいいんじゃな
いかと思って、正直に告げた。

「トーク番組の収録前にね、タイ語の『コー・ヒー』の意味を教えて貰ってね。


彼女は不思議そうに首をかしげている。

「それがどうかしたんですか?」

「タイ語の『コー・ヒー』って『コー』が『下さい』で、『ヒー』が『人前では
絶対口にしてはいけない女性の身体の一部』って意味があるそうだよ?」

彼女は、瞬時に首まで真っ赤になった。

「あ、あの…」

「キョーコがそういうつもりで言ったんじゃないって判ってるから。ただね『破
廉恥です!』って怒られるんじゃないかと思って、言い辛かっただけだよ」

彼女は何か言いたげな素振りを見せるけど、言葉が見つからないようだった。

「それで『夜明けのコーヒー』の話しになって…。」

「え?敦賀さん、飲まれたんですか?」

「ん?飲んでないよ?そういうのはキョーコと一緒がいいからね。」

途端に彼女が嬉しそうに笑った。

「実は…敦賀さんにお願いしようと思ってたんです。」

「キョーコのお願いならなんでも聞いてあげるよ。」

「私と一緒に『夜明けのコーヒー』飲んでくれませんか?」

恥じらいながら彼女が言った。

え?ホントに?

「ちょっと前にお話し聞いて、興味があったんです。」

照れる彼女は可愛かった。

純情乙女の彼女の口から出た言葉に、咄嗟に返事が出来なかった。

「今から行ってもいいですか?」

君が俺の部屋に来る事を厭ったことなんてないだろ?

いつでも来てくれたら…いっそ一緒に暮らして欲しいぐらいなのに。

ホントに君は、大人の階段を上る気になったの?

ぎこちなく頷いて、彼女の後について部室を出た。

これからのことを考えると、妙に緊張してきた。

俺の方が年上なんだから、彼女を不安がらせないようにしないといけないのに…
…。

そう思いつつも、付き合いだしてからも中々手を出せずにいた反動か、初めて経
験する少年の様に緊張してしまった。

「そっちじゃないですよ?」

駐車場に向おうとする俺の服の袖を掴んで、彼女が言った。

初めては、俺の部屋じゃ嫌?

緊張している俺とは対照的に、彼女ははしゃいでいた。

そんな姿に違和感を感じながらも、そんなに新しい世界を覗いてみたかったのな
ら、もっと早く彼女に言えば良かったと思ってしまう。

「あ、ここです。」

「え?ここ?」

彼女は、とある喫茶店の前で立ち止まった。

「ここにあるそうなんです。」

どうみても、普通のお店にしか見えないのは、俺の気のせいだろうか。

彼女が注文してから、しばらくして運ばれてきたコーヒーを凝視してしまった。

見た目も香りもコーヒー以外の何物でもなかった。

「これが別名『夜明けのコーヒー』って言うそうなんです。」

彼女は目の前でニコニコ笑っていた。

「これを飲んだら、朝のすがすがしい気分になれるんじゃないかと思って、飲ん
でみたかったんです。」

嬉しそうに彼女が笑った。

変に緊張していた自分に笑いが込み上げて来て、我慢出来ずに吹き出してしまっ
た。

訳が判らずキョトンとしている彼女は、可愛らしかった。

Fin




「夜明けのコーヒー」と聞いて、桃色妄想されたあなた!
蓮のお仲間ですよ (笑)

でも「コー・ヒー」にはこんな意味があるんですね~。
タイに行った時は要注意ですね。

お話に出てくる「夜明けのコーヒー」は本当にあるそうですよ。
スライスレモンを浮かべてあるらしく、
正式名は「カフェナポリターノ」と言うそうです。
‥どんな味なんでしょうね?


「夜明けのコーヒー」で!のリクエストを叶えてくださった瑞穂様。
素敵なプレゼントをありがとございました。
これからも仲良くしてくださいね。

瑞穂様へのご感想はこちらへ。 → 悠悠閑閑 瑞穂様


~あとがきまで読んで下さった優しい貴方様へ。 MY続き妄想のおまけ~

***

「コーヒーからも、レモンからもいい香りがしますね~」
「そうだね。口当たりもさっぱりしいて、まさに夜明けって感じだ」
「ふふ」
「今度はキョーコとうちで夜明けにコーヒー、飲みたいな?」
「いいですよ?私、明日はお仕事午後からですし」
「本当?!」
「はい。敦賀さんよっぽど気にいったんですね。でもコーヒーだけじゃダメですよ。ちゃんとお食事もしてくださいね」
「‥うん?」
「それじゃあ明日、朝はやくに伺いますね」
「‥え、‥と‥。えっ?」

あれ?
彼女の‘いいですよ’は、そういう意味?

‥‥そうだよな、天然乙女が平気な顔してYESなんて言うはずないよな。

「‥俺、寝ているかもしれないからこれで勝手に入ってきて?」

はぁ~。
気付かれないように小さくため息をつきながら、いつか渡そうと思っていたスペアーキーを手渡す。

「でも、明け方に女の子1人で出歩かせるわけにはいかないな。そうだ、うちに泊っ──」
「嫁入り前の女の子が殿方の家に泊るなんて破廉恥な事できません!」
「‥そうだよね」

鍵を受け取ってくれただけで、今回はヨシとするか。

「その鍵、返品不可だから。」

だから、いつか。
俺に君のすべてを───。

おしまい。


「コー・ヒー プリーズ。キョーコさん」って言わせようと思ったけどやめた(笑)



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2010.04.12 / Top↑
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