こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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なんとなく書きたかったお仕置き話。
時系は繋がってませんが、本編に出てきた会話に関連してたりします。




「ずぇ~~ったいに、ダメですっ!」
「だからどうして?凄く綺麗に撮れたって喜んでいたじゃないか。俺だって見てみたいよ」
「私が恥ずかしいからですっ!だから、ダメ!!」


お仕置きですっ! ~永遠よりずっと・番外編


来月、彼女のファースト写真集が発売される。
観賞用と保存用に2冊ネット購入しようとした俺に、キョーコはなぜか買ってはダメだと言う。

「恥ずかしいって…。だってかなりの部数が書店に並ぶんだろ?みんなが見るのに俺だけ見れないなんて不公平じゃないか」
「でも……、敦賀さんは誰も見れない“最上キョーコ”を見れるでしょ?それじゃあダメ、…ですか?」

瞳をうるうるさせて上目づかいに見つめられたら、もうノックアウト。
何も言えなくなる。反則だよ、その表情は。

「……わかったよ、買わない。だから、俺しか知らない可愛いキョーコをたくさんみせてね」


***


濡れた髪をかきあげて、滴る雫をタオルで軽く拭いながら、取り出す一冊の本。
ソファーに腰をおろし隠しもせずに堂々とその封を解く。

京子・ファースト写真集 ~fairy~

「敦賀さん、ちゃんと髪乾かさないと風邪―――。あ~~っ!買っちゃダメって言ったじゃないですかっ!!」
「買ってないよ。貰ったんだ、椹さんに」
「そんなの屁理屈ですっ」

俺の手からそれを奪おうと飛びかかってくる彼女をひょいと避け、後ろ手に隠せば、ブーと頬を膨らませながら睨みつけ───ているようで、実は俺を煽るだけの可愛い顔。

背に隠したそれを取り返そうとむきになって俺の膝に飛び乗ってきた彼女を、これ幸いとばかりにギュっ抱きしめ腕の檻に閉じ込める。

「は~な~し~て~っ。敦賀さんの嘘つきィ~!!」
「まあまあ。 これ、可愛いね。妖精のキョーコ」
「よ、妖精?」
「ほら、これ」

マーメイドラインのドレスで水辺に佇む彼女のフォト。
滝に架かる虹が彼女の背へと繋がり、まるで七色の羽のように輝いている。

「そ、そうですか?へへ。実はこれお気に入りなんです」

すっかりご機嫌の直ったお姫様はページを捲る度に、これは───、この時は───と楽しそうに語りだす。

「ここは、イルカやウミガメがいて、「…水着もあるんだ…」───へ?」

惜しげもなくさらされた滑らかな肌。
可愛い胸の膨らみ、抱きしめたら折れてしまいそうな細い身体。ロングパレオから覗く白い足は、扇情的で───。

オトコヲサソウ。

「聞いてなかったな、俺。もしかして見られたくないのはこれのせい?」
「は?」
「水着の撮影があったなんて聞いてない!」
「聞いてないって。だって、ハワイですよ?海で撮影って言ったじゃないですか!」
「俺も見たことないのに、他の奴が先に見たのが気にいらない。例えば不破とか、あるいは不破とか、もしくは不破とか!」

「…………、一人限定ですか?見ませんよ、あいつは」

見る。
絶対にあいつは、“これ”を買っている。

「お仕置きだね?」
「お仕置きって、なんで?!」

首に掛けていたタオルをシュルリとはずし、彼女に巻きつけ視界を奪う。

「わぁ~~っ!!!なんで眼、隠すんですかっ!!!」
「問答無用!」

そのままソファーに押し倒し、パジャマの裾から手を忍ばせて弱点であるわき腹をツーと指で撫であげた。

「ひゃあっ!す、スト~ップ! そ、それなら敦賀さんだってっ!」
「俺?」

俺の体を押し返しその拘束から逃げ出した彼女は、外したタオルを鞭のように振り回す。

「ちょ、キョーコ。痛いって。なに怒って‥」

「この間!艶めか妖しい姿で雑誌に載ってました。シャツなんかこ~んなに肌蹴ちゃって!しかも水に濡れて透けてたしっ」
「あれは、そういうコンセプトで‥」

「私の写真集だってそうですっ! それに!!この前の濃厚なラブシーン!あんな表情で見られたら相手の方は本気にしてしまいます!」
「いや、あれは……(君を思い浮かべて演技してたから)」

「現にこの間、告白されてたじゃないですか!シャツにキスマークなんてもらっちゃって!」
「いや、それは‥。ちゃんと断ったし…(キスマークは不可抗力だ)」

「敦賀さんは私の恋人なのに!」

「!!」

今、私のモノって言った?
キョーコがヤキモチ?

やばい。
凄く嬉しい───。


「そうだね、俺にもお仕置きが必要だ。キョーコに悲しい思いをさせたからね。決めた。今日はキョーコが俺を好きにしていいよ」

「…それのどこがお仕置きなんですか?」
「だって俺は自分からキョーコに触れないんだよ?こんなに辛い事はないよ」

「なるほど、一理ありますね。そうですね、そうしましょう!決めました」
「うん!ナニしてくれる?」

さっきまで彼女の眼を覆っていたタオルが、今度は俺の両手を縛りあげる。

ドキドキと期待に満ちて顔を緩ませる愚かな俺に君からの一言。

「今日は、ゲストルームで寝ます」

「はっ?な、なんで?!」
「私だって、ギュしてもらえないのは寂しいんですよ。だから今日はこれで我慢してください」

チュっと触れた柔らかい唇。
お願いしてもなかなかしてくれない、彼女からのキス。

すっかり放心してる間に、写真集まで没収されて。
気付けば彼女はリビングから姿を消している。

「ちょ。ま、待って、キョーコ!」

バタン。
眼の前で閉まるドア。

どんなに名を呼んでも、そのドアを叩いても、天岩戸は開かれない。
例え俺が踊っても…。女神は姿を現さないだろう。

一人寂しく、ベッドに潜る。
広すぎるベッド、せめて彼女のかわりに───。

今夜は枕を抱きしめる。


fin
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2010.04.24 / Top↑
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