こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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今日は、子供の日。
というわけで、蓮とキョーコを子持ちにしてしまいました。

オリジナルキャラ(Baby)が出ますので、苦手な方はご注意ください。




幸せな日常 ~君にメロメロ~

育児休暇中のキョーコに、雑誌のインタビューの仕事が入った。
キョーコ愛読の育児雑誌で、彼女の離乳食レシピや手造りの服などを紹介する企画らしい。
「受けてもいいかなぁ?」と遠慮がちに訊ねる彼女。
別に彼女を家に閉じ込めるつもりはない。
「もちろんだよ。久しぶりの仕事、楽しんでおいで」
笑顔で送りだした。

問題は、最愛の娘「コト」
キョーコが下宿していた“だるまや”のご夫婦は、コトを孫のように可愛がってくれる。
仕事を再開するならいつでも預かると言ってくれているが、店をやっている以上迷惑はかけられない。社長が1日くらいなら俺がみててやるぞと言っていたが、なんだか遊ばれそうなので断った。
キョーコは昼過ぎには仕事が終わる。そのくらいならば、と俺はコトを連れて仕事先へと向かった。(正直にいえば連れて行きたかった)

午前中は、ホテルの一室を借りての対談。相手は来月公開される映画で共演した百瀬さんだ。
車の揺れが心地よかったようで、コトはすっかり熟睡している。途中、社さんが隣室へと姿を消したことで、目を覚ましたのだと解った。
心配だな。知らない場所だし俺もいない。泣きださなければいいのだが…。


「何をしているんですか?」

対談を終え急ぎ部屋に飛び込んだ俺の耳に届いたのは、きゃっきゃっとはしゃぐ娘の声。

「あ、蓮。終わったのか?」

社さんの足に座りブンブンとシーソーの様に揺らされて、大興奮している。

「幼児番組見てたんだけどさ~、親子体操っていうの?マネしてやってみたんだ。これが気に入ったみたいでさ─── え、もう1回?」

これ、結構腹筋にくるんだよ~といいながらも社さんは楽しそうだ。

「本当だ、ご機嫌ですね」

まるで父子のように仲良く遊ぶ二人を横目に、荷物を片づける。
俺専用のはずのおねだりスマイルまで披露して甘える娘。
ちょっと。───かなり、妬ける。

“親子体操”か………。帰ったら録画しておいて俺もやろう!

***

「敦賀君、入りま~す」

ドラマの撮影現場。
コトを抱いて登場した俺の元に共演者・スタッフが集まりだす。

「きゃぁ~、可愛いっ」
「京子ちゃんそっくりね」

言われる度に、嬉しさがこみ上げる。
可愛いだろう?
俺とキョーコの宝物なのだから。

「敦賀君、来て早々申し訳ないんですが、子役の子が起きているうちにシーン15の撮影を始めたいのですが大丈夫ですか?」
「あ、はい。緒方監督、今日は我儘をきいて頂いてありがとうございました」

大勢の人に囲まれ、少し怯えたように俺の胸に顔を埋めていたコトも、ウサギの風船をスタッフに貰うと途端にご機嫌になり、紐を持つ手をブンブン振り回しながらニコニコと愛嬌を振りまいている。

…大丈夫そうだな。
コトを社さんに任せて、撮影に挑んだ。

今回のシーンは、過去の回想で赤ん坊が出演する。
コトより少し小さい男の子。赤ちゃんタレントをしているだけあって人見知りもせず、リテイクなく撮影を終えることができた。
抱いている俺の胸に甘えるようにすり寄り、「あ~」と笑顔で手を伸ばすその子をあやしながらカメラチェックを待った。
うん、今度は男の子もいいかもしれない。帰ったら早速、キョーコに───。

「うわ~~ん!!!」

突然スタジオに響き渡る大音量の泣き声。
持ち主の手を離れた風船が、スタジオ高く飛んでいく。
なんだ?風船、飛ばしちゃったからか?

赤ちゃんの連鎖なのか俺の抱く子まで泣き始めた。
泣き声の二重奏。

「敦賀くん、行ってあげてください」
「すみません…。ありがとうございます」

のけ反りながら大泣するコトを抱えスタジオを出ていった社さんを追いかけた。
こういうときは、やっぱりパパじゃないとね。

「どうした~?」

パパのところにおいで~と手を差し出すと、コトはプイ!とそっぽを向いてしまった。
あれ?
反対側に回って顔を覗き込む。すると今度は逆の方を向いてしまう。
なんで?

「コト?」

いやいやと首をふりながら、甘えるように社さんに抱きつく我が娘に茫然とした。
パパより社さんの方がいいのか?

「ごめんなさい。遅くなって」

差し入れの大きな紙袋を持って笑顔で現れたキョーコに気付いたコトは、「まぁま~」と身を乗り出して抱っこをせがむ。

「どうしたの? めずらしいね。久遠がいるのに」
「コトは、俺より社さんがいいんだってさ」

ちょっと‥‥、かなり面白くない。

***

「京子さん、久しぶりですね」
「ご無沙汰しています、緒方監督。すみません、ご迷惑じゃなかったですか?」

「いえいえ、大人しくいい子にしていましたよ。敦賀君も流石ですね。現役のパパだけあって今回出演する赤ん坊もすっかり懐いてますし」
「赤ちゃん?」

少し離れたところで、母親に抱かれている赤ちゃんに視線を送ったキョーコは一人納得したように笑いだした。

「そっか、そっか。なるほどね。ヤキモチやいちゃたんだ。パパが別の子と遊んでいるから」
「え?」
「コトのパパだもんね~」

ヤキモチ?
なんだそうか、嫌われたわけじゃないんだ。
キョーコの胸に顔をうずめていたコトが、大きな瞳に涙をためてちらりと俺を覗きみる。

「コト~?」

ぷい!

「あらら。大丈夫、大丈夫、すぐ機嫌直るわよ。じゃあ、邪魔になるので私たちはこれで失礼しますね。ほら、コト。みんなにバイバイは?」

ニギニギと手をふる。

「社さん、ありがとうございました」
「バイバイ、コトちゃん」

にっこりと笑いながら頭を撫でる社さんには、笑顔のおまけ付きで手をふる。

「じゃ、パパもバイバイ」

じっと、俺を見る。

「あ…」

バイバイ、手を振ろうとしたその時、プイとまたそっぽを向かれた。
頭をハンマーで叩かれる位、いやそれ以上の衝撃。キョーコの肩越しから覗く視線。「パパなんて大っきらい」と言われている気がした。

まずい―――。
このままでは、愛する可愛い娘に嫌われてしまう。

「社さん、今日のスケジュール…どうなっていますか?」
「うん?えっと、この撮影が17時までだろ。その後テレジャパの生のトーク番組が20時までで~、その後は事務所で打ち合わせを兼ねた取材だな」
「その取材、後日に出来ませんか?」
「えっ?! 無理だよ」
「そこをなんとか!このままじゃコトに嫌われます。家庭崩壊ですよ。どうしてくれるんですか?」
「家庭崩壊、って。そんな大げさな。」

ハハハ、と笑う社さんをギロリと睨む。

「ひぃ!解った、何とかする。だからそんな殺気をとばすな!!!」

***

「ただいま!コトは?」
「え、久遠?」

慌ててかけこむリビング。ソファーの上にはばんざいの格好で、すやすや寝ているお姫様。
その前に跪き、可愛い寝顔に口づける。

「ね、今日 帰り遅くなるって言っていなかった?」
「撮影終わらせて飛ばして帰って来たよ、もう気になって気になって。」
「…その後の、取材は?」
「……」

思わず逸らす視線。まずい、キョーコに今日のスケジュールを伝えていたんだった。

「まさかすっぽかしてきたんじゃないわよね?!」
「まさか!ちゃんと社さんに調整してもら…、あ…」

しまった!あせってつい本当の事を言ってしまった。

「久遠!ちょっとそこに座ってください!」
「……はい」

仁王立ちするキョーコの前に大人しく正座した。

「子どものする事なんだから、そんなの気にしていたらきりがないでしょう」
「…君だって怒ったら1日中、口を聞いてくれない時があるじゃないか。コトは君に似ているからね。意地っ張りな所も似ているかもしれないだろ」
「な!…そうね、久遠もヤキモチやいたらすごーく怒るもんね。コトはあなたの娘だからお仕置きするまで許してくれないかもよ」
「ヤキモチやくのは、君の事を愛しているか───え?」

突然背中に感じた温かいぬくもり。
振り返ると、いつのまにか起きていたコトが俺の服をひっぱっていた。

「ぱぁぱ」

にぱっと笑うその顔は、まさに天使の笑顔。

「コト~ッ!!」

ギューと抱きしめ、そのふっくらとしたやわらかいほっぺに、スリスリと頬ずりした。

「ほら、だから言ったじゃない。すぐに機嫌直るって」
「早く帰って来たからかも知れないだろう?夜中まで帰れなくて、明日も朝会えなかったら許してくれなかったかも」

「ふう。なんというか…、やっぱり先生の息子ね。社長が言っていたわ、ヒズリ家の愛情は暑苦しいから覚悟しとけって」

あきれ顔で笑うキョーコを抱き寄せ、コトとふたり腕の中に閉じ込めた。

「そうだよ、俺は奥さんも娘も愛しているからね」

右の手の中には、かわいい娘。
左の手の中には、愛しいワイフ。
これ以上幸せな事はない。

膝に座るコトの瞳を片手で覆い、キョーコと交わす甘いキス。
そして、二人同時に娘の頬にキスをした。

─── Fin




二人の出会いは京都→京都=古都→「コト」(キョコちゃんが平仮名なので)
で、「コトちゃん」と勝手に命名しました。

蓮って絶対‘親ばか’になりそうですよね。
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2010.05.05 / Top↑
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