こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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ゲスト展示場仲間のねこ様から、ブログ開設のお祝いをいただきました。
開設3ケ月を迎えた今日、皆様にお届けです。

ねこ様 ありがとうございましたっ



演技に生まれて初めて興味をもった切欠を与えてくれた“人気俳優”。
そして初めて逢った時から嫌われていて『その人』とは逢う事が多くて、段々と人柄を知っていく度にいつの間にか尊敬と憧れを持つ様になっていった。

そして、知らない内に惹かれていて日増しに募る想いに潰されそうになった時に知った真実。

-ただ、泣きたくなるの-

最初は信じられなかった。
何故なら“彼”には、好きな女性が居る事を知っていたから……



私の様子のおかしさに目敏く気付いた敦賀さんに詰問され(私にとっては脅されたもんと同じだけど……)
結果敦賀さんに告白したようなもんで。
告げた時は敦賀さんの顔さえ見れず俯くだけだった私は敦賀さんの答えが恐いだけだった。
でも敦賀さんは一言も発しない様子で恐々頭を上げた瞬間。

敦賀さんはフリーズしたままで……

「あっ。あのぉ~っ。敦賀さん?私は敦賀さんに気持ちを言えただけで……困らせるつもりも無いんです」
私はスカートの裾をぎゅっと握り締め告げた。
「こんな私なんか敦賀さんを好きになった処で!迷惑なのは分かってます。伝えられただけで……私」
精一杯の笑顔で敦賀さんを見て笑った。
「じゃ、私。仕事がありますので失礼し……」
「待って!!最上さん……行かないでくれ」
敦賀さんの掠れた声が響いた。
「参ったなぁ。本来なら俺が言うべき言葉だったのに」
驚いて振り返ると敦賀さんの頬は朱かかっていて右手で口元を覆って左手の長い指で頭をポリポリと掻いて。
「君の気持ちが落ち着くまで待つつもりだった。最上キョーコさん!俺は君が好きだ!!」
「うっ、嘘よっ。だって敦賀さんには“好きな女性”が……」
敦賀さんは私がそう答えると眉間に皺を寄せて。
「何故?最上さんがそう思うんだ?まぁ、この話は後でもいい。俺が本当に好きなのは最上さん以外居ないよ」
「えっ?ええええっーーーっ」
敦賀さんは両手で耳を押さえ。
「役者としてはいい発声だけど……そんな大声で叫ばなくても?」
「だって、だって。嘘よ」
「俺はこんな大切な事で嘘は言わないよ。ずっと前から君だけが好きだよ」

それが始まりで私は敦賀さんと付き合う事になった。

私達が恋人同士だと知っているのは、社さんとモー子さんとマリアちゃんに社長さんと天宮さんと私の下宿先の大将夫婦だけで。

あくまで仕事上は“先輩と後輩”を通した。

お付き合いをするにあたって敦賀さんは、大将夫婦の了解を得たいと言い張って私の下宿先に挨拶に来た。
女将さんはすんなりと了承してくれたが……
問題は大将だった。
敦賀さんは大将の了承を得ない内はと粘り強く下宿先を合間を見付けては足を運んだ。
私とのお付き合いを認めて貰う為に、その粘り強さに負けたのは大将だった。
その大将に了承を得た敦賀さんは「彼女とは結婚を前提にお付き合いしたいと考えています。お2人は彼女にとっては“両親同様”と思っています。だから俺は彼女との結婚の際はこの家から来て貰いたいと考えています!そして俺も彼女同様お2人を実の両親と同じ様に大切にしたいと思っています」そんな風に言ってくれた敦賀さんの言葉が嬉しくて女将さんと泣いてしまった。

初めてだった。

私なんかの為だけにあの敦賀さんが必死に動いてくれるなんて。

そして生まれて初めて好きな人にこんなに大切にされた事なんて……



正式に付き合い始めて数ヶ月。

本当の意味の“ファーストキス”も“初めて”も敦賀さんだった。
身体を重ねる事も未だに羞恥に耐えない……
彼の腕の中で目覚める朝も。

それ以上に、どうしようも無い幸せを感じたのも本当で。

今日は早く仕事も終わり、まるで自分の家の様に敦賀さんの家のキッチンで相変わらず過密スケジュールで仕事をこなしているだろうから栄養がきちんと取れる様に夕食の準備をしている。
ぼぉ~っと敦賀さんの事を考えながら、調理の手は休まず動かしていると。
ふわっとまるで真綿で包むように背中に暖かい温もりと嗅ぎ慣れたコロンの匂い。
「どうしたの?そんなにぼぉ~っとして。クスッ。ただいまキョーコ」
気付く事無く抱き締められたものだから、私は一気に硬直(泣)。
「あっ、あのっ。そのぉっ。じゃ無くてっ……」
「キョーコ。落ち着いて!ゆっくりと深呼吸!!」
その優しい声に導かれる様に数回深呼吸を繰り返す。
深呼吸をして落ち着いた私は口を開いた。
「敦賀さん!!あんまりびっくりさせないで下さい。ちゃんとお帰りなら一言掛けて下さい。びっくりし過ぎて心臓が止まりそうだったんですよ」
「いやっ。俺は一言掛けたよ。キョーコが聞こえなかっただけじゃなかっただけだよ!」
チラリと敦賀さんを見上げ軽く睨み付けたけど、苦笑して更に抱き締める力が強くなるだけだった。
「敦賀さん!!抱き締められてると晩御飯の用意が出来ないんですが?」
「う~ん。もう少し待って。キョーコを充電してから」
「なっ。なななっ、んて事をさらりと言うんですか」
「本当の事だけど。社さんにも良くキョーコチャージしとけって……」
ぎゅっと抱き締めたまま、彼は右肩に顔を臥せて呟いた。
「チャージしてたら……それだけじゃ物足りなくなるのが難点なんだよなっ……俺の場合……」
「ダメですからねっ。敦賀さんがちゃんと夕食食べてくれたらっ……」
右肩の敦賀さんの頭に、コテンと頭を乗せた私に。
「そしたら?」
顔中真っ赤にして答える。
「いいですよっ」
「楽しみにしてるよっ。夕食の前にシャワーを浴びてくるよ」
嬉しそうにキッチンを出て行く敦賀さんに、内心毒付く。
あんな風に言われて嬉しくない訳では無い!が、時間と場所を考えてくれたら?
もぉっ、良いのに……
なんて期待する気も正直ある。
恋愛初心者の私の事をっ……

うん?

最近ベッドの中の敦賀さんって激しくなっていて、慣れたとは云え自分から求める事も多くなった。
あれが最大限の敦賀さんの憂慮なのだと分かると凄い幸せを感じる。
「ふふっふふふっ」
我ながら簡単に機嫌が治るなんて……
いい加減なモノだわ。
“恋”をしたのは2度目だけど……真実は、最初の恋は“恋”じゃ無かった。
ただ、これが恋だと思っていただけで違っていた。

敦賀さんへの想いは、私の中の醜い処までを露にした。

嫉妬心に独占欲と激しいまでの欲望を。
それと紙一重に憧れと尊敬と愛情は最初の恋と似ている。
何より想う相手に想われる幸福感を生まれて初めて味わせてくれた。
ふと気付く頬に伝わる滴に……
涙を流している自分を知る。

それは、悲しいのでは無く嬉しくて……

ポタリポタリと涙が溢れてくる。
「キョーコ!!」
愛する人の声がするが、私は涙が流れるばかりで。
ふわっ。
温かい温もりと広い貴方の胸に包まれ抱き締められたまま涙を流す。
「ごめんね。これは悲しくて泣いてた訳じゃ無いの。嬉しくてただ、泣きたくなったのっ」
「嬉しくて?」
「うん。幸せで……」
「そうか。なら俺の腕の中で泣いて?」
「うん」
私は敦賀さんに縋り抱き合う形で涙を流す。
「泣き終わってたらご飯にしようね。敦賀さん。蓮。久遠。の為に愛情たっぷりの料理だよ」
「それは楽しみだ。でも泣いたらキョーコの笑顔を俺に見せて?待ってるから」
「はい」
私達はキッチンで抱き合ったまま何も言わず私が泣き終わるまでいた。

fin




☆あとがき
チズさんに描き付けて一方的に送りつけました。
はい。
榊伽夜様の『LOVER'S NAME』での作品を見てましてファンだったのでブログ設立を知り密かに描いてました。
ねこは未だに伽夜様に投稿し続けております(^^ゞ
それも大量に(苦笑)

2010.5.8 ねこ

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2010.05.22 / Top↑
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