こちらはスキップビートの二次創作ブログです。 原作者様及び出版社様等とは全く関係がございません。

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───こんなの一体、いつとったのでしょうか?




「それじゃあ、指輪は俺が預かっておこう」
「……え?」
「なんだ、今日は持ってないのか?」
「…いえ、あります……」

カバンから取り出す、ピロードの小さな箱。
彼に貰った、エンゲージリング。

………そうだよね。
敦賀さんとは、別れたんだから───、私がコレを持っている資格はない……。
でも………、これはそのまま持っていたかったな。

握り締めるその箱が、私の掌から消える。
社長に渡ったその箱を、女々しく瞳で追いかけた。


LOVE GAME ~永遠よりずっと・番外編~


「賭けに負けました」

敗北宣言をしに向かった社長のプライベートルーム。

そこで見せられた映像。
映っているのは紛れもなく、彼の姿を探し求める 私。

テレビ局で、スタジオで、
『敦賀蓮様』とかかれたプレートに触れ、ため息をつく私。
彼が収録をしているスタジオの扉の前で歩みを止める私。
事務所をきょろきょろ見回しながら、用もないのに徘徊する私。


こんなの一体、いつ撮ったんですか~っ?!
盗み撮りなんて、社長といえども犯罪です!

「どうだ。中々上手く撮れているだろう? 君たちの結婚式の余興に放送しようと思ってな」

いやあぁぁぁ!!!!

「やめてくださぁ~いっ!!」

何インチあるのかもわからない、大きな画面。
隠せるはずもないのに、ジャンプしながら手を大きく広げてその映像を遮る。

逃げて見せますよ、なんて強がっておいてこの醜態。
恥ずかしすぎる………。


「蓮バージョンもあるんだが… 最上くん、見たい?」


へ、蓮バージョン?

……みたい、かも。

「えへへ」

ソファーにちょこんと座り直す。

ごめんなさい、敦賀さん。私、誘惑に負けました。

君を探していたと言う彼の言葉を疑うわけじゃないけれど…。だって、あんなにうろうろしていたのに逢わなかったなんておかしいじゃない?

「蓮は、1月程遅れてのゲームスタートだ」

社長自室、少し焦った面持ちで駆けこんできた彼の姿からはじまる映像。
そういえば‥、さっきも賭けを持ちかけられたあの日の、指輪を渡すのを渋る私が撮られてた。

隠し撮り?
もしかして、今もカメラどっかにあるの?

窺いながらキョロキョロあたりを見回した。

「今は撮ってないから、安心していいぞ」

…いつもは、撮っているんですか?
これから、注意しよう…


テレビ局で、スタジオで。
『京子様』と書かれた部屋の扉をノックする彼。
時計を気にしながらスタジオの前で佇む彼。
タレント部やラブミー部を覗く彼。
切なそうにため息をつき、車のハンドルに顔を伏せる彼。

これ、ドラマのロケ地だ……。
ここにまで、来てくれていたんだ。

胸の奥から熱いものがこみ上げる。

「蓮はまったく君の情報がなかったから、かなり焦っていたようだな。このトイレ前で待つ姿なんか面白いじゃないか!」

…あの時は、怖かった。
久しぶりに大魔王降臨の前兆をみて、思わず逃げだしてしまったくらい。しかも物凄いスピードで追いかけてくるし!何故かトイレの前に陣取っているしっ!

「事務所の人間にも社にも協力するな、と伝えておいたし…。スケジュールもすれ違うように組ませたからな。 まあ、結局、社は蓮側についたようだが…。それも想定内だ。マリアの小細工もな」

だから、まったく逢わなかったんだ…。

「そうだったんですか…。でもどうして…?」
「愛に障害はつきものだろう?それを乗り越えて結ばれる。それこそ、恋愛シミュレーションの醍醐味だ」
「は?!」

恋愛シミュレーション?
なんですか、それは???

「題して、“実写版・恋愛シミュレーション LOVE GAME”だ!!」
「………………」

社長…………。

それって、
もしかして、私たち………。


───遊ばれてたの?


お付きの人が当てるスポットライトの中、一人陶酔する社長。

こうなることは全てお見通し、って事?

本当、社長って…。


恐ろしい。


                                              Fin.

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2010.05.29 / Top↑
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